インプラント治療とは?
インプラント治療は人工歯根療法ともいわれ、歯の抜けた部分の顎の骨にインプラント(人工歯根)を入れて支柱とし、その上に支台部(歯を支える部分)と人工の歯をしっかりと固定する治療法です。
インプラントは生体との親和性が高いチタンという金属で造られています。チタンは長年の基礎的、臨床的研究からインプラントの材料として最も安全であり、 また顎の骨と結合することが確認されています。インプラントと顎の骨がしっかりと結合すれば、その上には丈夫で安定した歯を作る事ができます。
入れ歯ではどうしても満足することが難しかった「食べる」「話す」こともインプラント治療によりご自分の歯と同じような感覚を取り戻すことができます。
費用:¥330,000~¥440,000【税込】
リスクと副作用:まれに、インプラントと骨が結合しないことがあります。
チタンアレルギーの方には適応できません。メインテナンスが悪いとインプラント周囲炎を起こすことがあります。
下顎の場合、下顎管とインプラントが接触すると神経麻痺を起すことがあります。
上顎の場合、上顎洞にインプラントが穿孔した場合、副鼻腔炎を起こすことがあります。
インプラント治療ケーススタディ(治療症例)
現代の歯科治療の進歩によりこのような治療が可能になりました。
ケーススタディ1:抜歯後、骨の造成をし、インプラントを埋入した患者様
このケースは歯根が破折したため抜歯となりました。破折して時間が経過すると炎症も持続しますので、骨の吸収量が多くなります。抜歯する時期も重要です。
このケースでは、抜歯時期が適当であったため、少量の骨の造成で済みました。
骨造成には造成量により別途費用(¥55,000~¥110,000【税込】 )がかかります。
① 費用:¥330,000~¥440,000【税込】
②リスク:骨質によりインプラントは出来ないことがあります。また、骨の造成ができない場合、インプラントは適応になりません。チタンアレルギーのある方には使用できません。
ケーススタディ2:歯周病で骨が溶けてしまった患者様
抜歯後、骨を再生しインプラントを埋入した症例
このケースは歯周病に罹患し、抜歯時期が遅れて骨の吸収が高度に進行しています。骨の造成量も多くなりますので、難易度が増します。
骨造成には造成量により別途費用(¥55,000~¥110,000【税込】 )がかかります。
① 費用:¥330,000~¥440,000【税込】
②リスク:骨の造成が不可能な場合や造成量や骨の質等によりインプラントができない場合があります。また、チタンアレルギーのある方には使用できません。
ケーススタディ3:先天的に1本歯がない患者様
インプラントを埋入した症例
このケースは先天的に歯が欠損していました。レントゲンでもわかるように骨の量も十分です。この様な場合、骨の造成の必要がありません。治療期間も短く、費用も少なくて済みます。
① 費用:¥330,000~¥440,000【税込】
②リスク:骨量があっても、必ずインプラントと骨が統合するとは限りません。チタンアレルギーのある方には使用できません。
骨の状態によってインプラント治療が出来ない場合があります。
※各費用はこのケースで治療を行った際の金額です。
本数や治療する歯の状況で金額は変わります。
インプラントQ&A
Q. インプラント治療はどんな人に適していますか?
A.食べ物がおいしく食べられない、発音・発声に不便を感じる、入れ歯を使 用すると異物感や痛みを感じる、どうしても入れ歯を入れたくない、などという 方々におすすめしています。年齢的にはアゴの骨が完成する20歳前後から、健 康な方なら基本的にはどなたでも可能です。ただし、妊娠中の方、全身疾患のあ る方などは制限される場合がありますので、お考えの方は一度ご相談ください。
Q. インプラント治療の費用は一体どれくらいかかるものですか?
A.現在、インプラント治療は保険治療の適用になってはいません。自費での治療となります。入れるインプラントの本数や埋入する土台の状況に応じて費用は左右されます。ご来院いただきカウンセリングの実施と口腔内の状態を把握し、正式なお見積もりをださせていただきます。
Q. インプラント治療の 治療期間はどのくらいかかるのですか?
A.4ヶ月から半年くらいかかります。治療の状況等によって個人差がありますので、ご来院の上、ご相談ください。
Q. インプラント治療は入院の必要はあるのですか?
A.入院の必要はほとんどありません。通常、通院での治療が可能です。
Q. インプラント治療は手術時に痛みはありますか?
A.インプラント治療の手術は局部麻酔をして行いますので、痛みに関しては心配ありません。
Q. インプラント治療が終わった後、気をつけることはありますか?
A.つねに口の中の衛生状態を良好に保ってください。定期的な検診を受けていただき、担当医や衛生士の指導に従ってケアしていただくことも非常に大切です。
Q. インプラントの『寿命』ってあるのですか?
A.患者さんの日ごろのケア(衛生状態)に大きく関係してきます。口の中の衛生状態が良好であればもちろん長持ちしますし、手入れが悪いとおのずと短くなってしまいます。